WordPressサイトの各バージョンが自動更新され、気づいたらエラーでサイトが見れない、ログインできないときはありませか?
今回は、WordPressのバージョンアップによるエラー対応の方法について一例を挙げてお伝えします。
エラー対応のステップは、3つです。
1.エラー箇所の特定、2.現状バックアップを取得 3.エラー箇所の修正
です。
以降、詳しく解説します。
Web365とは
Web365は、外部Web担当者として、クライアントのWebサイトの集客力を高める施策を運用代行しています。
Web365について詳しく知りたい方は「Web365とは」ご覧ください。
WordPressの自動更新により、EC系プラグインの競合エラーとしたときの解消例
今回事例は、WordPressでECショップを運営しているクライアントのメンテナンス業務の一例です。保守運用業務の詳細を知りたい方は下記をご覧ください。
【事例】Webサイトの保守運用を外注依頼すると何をしてくれるのか?
エラー事例
サイト閲覧による確認できたエラーは2つです。
- WordPressの管理画面のログインページでエラー
- ユーザーページでEC機能のカート画面でエラー
でした。
次にどこがエラー箇所が特定します。
エラー対応1 エラー箇所の特定
まず、閲覧からどこらへんかをあたりはつけることができました。
今回なら、
- WordPressの管理画面のログインページでエラー
- ユーザーページでEC機能のカート画面でエラー
でした。
おそらく、EC系のプラグインでなにかしらのエラーが出てると想定してます。
次にエラー箇所の特定のため、エラー文をサイトに表示させます。
一般公開時は、エラー文は表示しない設定にしていることが多いと思うので、まずは、設定ファイル(wp-config.php)の表示非表示の切り替えをします。
エラー文表示対応
wp-config.phpは、WordPressフォルダの直下にあります。
このファイル内に、
define('WP_DEBUG', false);
と書かれている箇所を
define('WP_DEBUG', true);
と書き換えます(falseをtrueに)
これで、エラー文を表示することができます。
FTPなどから上書きできないときは、サーバー管理画面から対応
このファイルは、サイトの設定ファイルで重要度が高く、FTPツールからは上書きできない権限設定がされているかもしれません。
その場合は、サーバー管理画面内のファイル編集ツールなどから直接書き換えてください。
エラー文を表示し、エラー箇所の特定
上記でエラー文表示に切り替えたので、エラー文が出ると思います。
今回のエラー箇所の一部抜粋すると、
../woocommerce-for-japan.php on line 36
と文章がでました。
つまり、プラグイン「Japanized For WooCommerce」のファイル、
woocommerce-for-japan.php
の
on line 36
がエラーです、と表示されました。
今回事例では、
EC機能のプラグイン「Japanized For WooCommerce」がエラーだということが特定できました。
次に、該当ファイルのエラーコードを確認します。
エラーファイルと該当コード文を確認
次に、エラーファイルと該当コード文を確認します。
../woocommerce-for-japan.php on line 36
には、
と記載されています。
この行のコードは、このファイルのバージョンを記載していることが読み取れます。
バージョン(2.2.9)のエラーだという事前の見当がほぼ確実になりました。
今回事例のサイトはWordPressのバージョンを自動更新しています。
おそらく、WordPressのバージョンとプラグイン「Japanized For WooCommerce」の現在のバージョンの競合でエラーが起きたと想定することができます。
次に、プラグイン自体のエラー状況を、提供サイトから確認します。
プラグイン「Japanized For WooCommerce」のページを確認すると、
下記の赤枠部分が今回確認したい箇所と順番です。
- バージョン
- 最終更新日
- サポート
上記を順に確認すると、
バージョン確認
最新バージョンは、2.2.11 です。
エラーファイルのバージョンは、2.2.9 でした。
エラーファイルのバージョンは少し古いことがここで確認できます。
最終更新日確認
最終更新日は、1日前 です。
つまり、1日前、直近でバージョン更新されていることが確認できます。
おそらくエラー対応が目的のバージョン更新だと想定できます。
次に、バージョン更新した箇所も別の場所で解説されているので、そこを確認するのもひとつです。
今回は、サポートページから、直近のエラーとその対応方法の回答が出てると想定して、サポートページを確認します。
サポートページ確認
サポートページには、下記のように、ユーザーの投稿が1日前にされています。
上記から、
- アップデート後に致命的なエラー
- 5.6に更新したらエラー
- 更新後致命的なエラー
とトピックタイトルが確認できます。
ここから、
5.6にアップデートされたことでのエラー
と読み取れます。
5.6とはなにか?
今回のエラーファイルのバージョンは、2.2.9と2.2.11 でしたので、
このプラグインのファイルではない、
他にアップデートされているバージョン箇所は
WordPress
と想定できます。
ここは、普段WordPressの改善やメンテナンス業務でさわっていると、いまの最新バージョンが更新された(5.6)だなとも目星をつけることができます。
ちなみにWordPressの最新バージョンもサイトで確認できます。
よって、今回エラーは
WordPressがバージョン5.6に自動更新されたことで、
プラグイン「Japanized For WooCommerce」のバージョン2.2.9が
競合エラーを起こした。
と特定できました。
さらに、対応方法は、プラグインのバージョン2.2.11にすれば解決できる、と
サポートページから確認できました。
今回事例では、管理画面にログインできないので、プラグインのバージョン更新をどうするか?
サーバーから直接ファイルを上書きします。
エラー対応2 現状バックアップを取得
今回事例では、管理画面にログインできないので、プラグインのバージョン更新をどうするか?
サーバーから直接ファイルを上書きします。
修正前には、かならず、現状のファイル状態を保存しましょう。
修正後に思わぬエラーが出たときに、戻る選択肢を持たせておくことは重要です。
今回事例は、
プラグイン「Japanized For WooCommerce」のフォルダ1式をダウンロードしておきました。
エラー対応3 エラー箇所の修正
今回事例は、
プラグイン「Japanized For WooCommerce」のフォルダ1式をダウンロードし、バックアップはとれたので、最新バージョンへ上書きします。
今回事例ですと、
サポートページにある、右上から最新バージョンがダウンロードできます。
ダウンロードボタンをクリックすると、Zipフォルダでダウンロードできるので、右クリックして「すべて展開」で圧縮状態から展開し、使える状態にします。
展開したフォルダの中身は、下記のようになっています。
フォルダ「woocommerce-for-japan」のなかに、
さらにフォルダ「woocommerce-for-japan」があります。
フォルダ「woocommerce-for-japan」のなかの、
フォルダ「woocommerce-for-japan」を、
サーバーの各プラグインが格納されている場所に上書きしましょう。
今回事例ですと、
フォルダ「wp-content」の直下にあるフォルダ「plugins」です。
ここに古いバージョンのプラグイン「Japanized For WooCommerce」である
フォルダ「woocommerce-for-japan」があるので、ファイル名末尾を変更するなどして無効化しておきます。
さきほどダウンロードした最新バージョン(フォルダwoocommerce-for-japan)をアップロードします。
これで、最新バージョンが読み込まれます。
今回事例では、既存のwoocommerce-for-japanを無効化したので、エラーが解消され、ログイン後、有効化する、の手順になるかと思います。
無事エラーが解消され、管理画面にログインできました。
プラグイン一覧ページを確認すると、
と最新バージョンになっていることを確認することができました。
以上です。
まとめ
エラー対応のステップは、3つです。
1.エラー箇所の特定、2.現状バックアップを取得 3.エラー箇所の修正
です。
保守運用をさらに知りたい方は下記記事をご覧ください。
【解説】WordPressサイトの各バージョンアップをする前に知っておくべきこと
【完全網羅】Word Pressの保守運用・セキュリティ59の対策一覧
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