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クライアント事例として、ECサイト(eコマース、つまりオンラインショップ)を新規作成したいときに、「なにで、どう作ればよいか?」ついての全体感と直近サービス列挙から提案事例を解説します。
Web365とは
本題のまえに、自己紹介です。
クライアントの外部・外注のWeb担当としてWebサイトを集客売上増を目的に、分析・改善・実行まで一貫体制で運用代行しております。
この記事で分かることは、
- 新規でECサイトを立ち上げるときの考え方・イメージ
- 各検討サービスの機能比較やコスト感
です。
この記事でわかること
Webサイトとは
ECショップ・オンラインストアを作るうえで、機能や予算感を知ることは重要です。
その前提として、Webサイト自体についても全体像を抑えてから、進めた方が理解がスムーズになると思います。
Webサイトの必須要素、Webサーバーとドメイン
まず、WEBサイト閲覧をどういう流れで行われるかをざっくり解説すると、
- スマホやPCでネットにつなぐ(4G・5GやWi-Fiなど)
- ブラウザというアプリケーション(ChromeやSafariなど)を起動する
- WebサイトのURLつまりドメイン(http://〇〇.comなど)を入力する
- 入力ドメインのデータ保管先のWebサーバーへデータを送ってもらうお願いをする
- WebサーバーからWebサイトのデータが送られる
- ブラウザがデータを表示する
- ユーザーが閲覧する
という流れです。
上記、太字の部分、
Webサーバーとドメインは、
Webサイトの必須要素です。
つまり、
Webサーバーがデータの倉庫、
ドメインが倉庫の住所
として考えると理解しやすいかもしれません。
Webサーバーとドメインを用意する方法
よって、Webサイトは、Webサーバーとドメインを用意する必要があります。
Webサーバーを用意する主な方法は、
- Webサーバーを、自身でつくるか
- Webサーバーを、レンタル会社からレンタルするか
※レンタル会社は、ロリポップ、Xサーバーなど
※費用感は月額、数百円~数千円ほど - Webサイト作成サービスが用意しているWebサーバーを、サービス加入する形でレンタルするか(BASE、shopifyなど)
※費用感はサービス利用料として月額、無料~数千円ほど
ドメインを用意する主な方法は、
- ドメイン提供会社から取得する
独自ドメインと言われる、世界にひとつだけのドメイン
例:https://web-365.biz
※ドメイン提供会社は、お名前ドットコム、Xサーバーなど
※費用感は年額、数百円~数千円ほど - Webサイト作成サービスが用意しているドメインを、サービス加入する形で取得するか(BASE、shopifyなど)
サブドメインと言われる、サービスサイトのドメインの内にあるサブのドメインを取得する方法です。
例:https://web365.thebase.in/
例では、.thebase.in という
BASEというECサイト作成サイトのドメインの
手前の
web365
がサブドメイン、として、提供されます。
サブドメインは自身ものではなく、あくまでサービス会社のものです。
サブドメインが嫌な場合、有料オプションで独自ドメインを取得し、公開することもできます。
※費用感は、サブドメインであれば、年額、無料
※独自ドメイン利用の有料オプションとして年額、数千円ほど
となります。
直近1年のECの売上規模を想定する
ECを始めるときには、直近1年の売上規模を想定しましょう。
売上からECの制作費(初期費用)や運用費用などコスト支払うことになるので、売上を想定したうえで、各ECサービスなどの費用感を比較し、選定しましょう。
たとえば、
事業開始したばかりで、集客から頑張るのであれば、売上は0円からですので、できるだけ低コストでECを立ち上げるべきです。
またすでに売上がたっている場合、売上規模に見合ったコストで、やりたいことの実現なども勘案しながら選定しましょう。
ECで売上を上げるためにもうひとつ考えないといけない点は集客です。
ECにどう集客するか設計する
ECにどう集客するか設計したうえで、制作しましょう。
作ったばかりのECでは、集客はできません。
あらかじめ、認知してもらうための集客導線を設計しましょう。
たとえば、下記のような認知経路がすでにある場合、
- 実店舗などがある
- ホームページがある
- SNS
- 他サイトなどにリンクがある
ホームページやSNSに、ECのリンクを貼れば導線設計となります。
この点は、意識して設計しましょう。
LTVとCACも大事
ECないしビジネスでは下記の考えを意識すると良いです。
- LTV(顧客生涯価値)
- CAC(顧客獲得費用)
つまり、
LTV: 顧客が自社商材を生涯でいくら購入してくれるか
CAC: 顧客を獲得するための費用(広告費や人件費など)
であり、
LTV-CAC = 利益
この利益がプラスであれば、中長期で継続できる健全的なビジネスとなります。
集客導線は有料のものも選択肢にいれて考える
集客導線でECまで来てもらい、商品を購入してもらう。
上記の流れで、集客導線設計をしたはいいものの、うまく集客できないことも多々あります。
その場合、広告費やWebマーケティングが得意な業者さんなどに外注するなど費用が発生します。
顧客を獲得する費用として、これをCAC(Customer acquisition cost:顧客獲得費用)と呼ばれています。
広告費など費用を投下して、集客した顧客が商品を購入してくれた場合、CACが発生します。
また、営業人材による顧客獲得なども、人件費としてCACは発生すると考えても良いです。
集客導線を設計するときには、無料のものから有料のものまで売上見込を意識しながら設計しましょう。
低予算から気軽に始める場合のECサービス
今回、売上規模0円から始める場合のECサービスについて、3つあげます。
これらは、先に解説したWebサイトに必要なドメインとサーバーが用意されていますので、初期設定や運用保守などの対応や発注費用をスキップできます。
さらに、ECまわりのデザインや機能も用意されていますので気軽にECを始めることができます。
費用感はSTORESとBASEは初期費用を無料から始められます。
そのほか、1決済いくら?という形で費用発生します。
無料プランを選択した場合、
- 商品点数制限
- サービスの広告表示される
- サービスのサブドメインを利用
などビジネス展開しずらい制約があります。
テスト運用や初期投資を限りなく0に抑えたい場合は無料プランから始めてみてもいいですが、しっかりビジネスとして展開するなら、
- 独自ドメイン
- 広告非表示
の設定ができる有料プランにすることをおすすめします。
有料プラン比較
比較するうでは、3つの観点で比較するとよいです。
- 費用(初期費用・ランニングコスト・決済手数料)
- 機能性
- カスタマイズ性
あらかじめ、自身が求めている希望にあったものをイメージしながら、各サービスサイトの最新ページから比較選定しましょう。
※これら3つの要素は、日毎に更新されますため、最新ページからの情報取得をおすすめまします。
記事執筆現在(2021/02/10)
■STORES
月額 1,980円
決済手数料 3.6%(1決済)
■BASE
月額 0円
決済手数料 3.6%+40円(1決済)
サービス利用料 3%(1決済)
■Shopify
月額 29ドル
決済手数料 3.4%~(1決済)
初期費用を抑えたいなら、BASE。
決済費用を抑えたいなら、ShopifyかSTORESですが、Shopifyはカードにより手数料が変わるので、その点も踏まえて判断すると良いです。
デザインのカスタマイズ性
ECサービスが提供するテンプレートのままでなく、自分の意向に合ったオリジナル要素のあるデザインにしたいという要望も当方のクライアントワークでもございます。
また、運用が軌道に乗ってくると、細かい部分をカスタマイズしたくなることも多々あります。
上記3つのサービスでのデザインのカスタマイズ性の比較ですが、下記の3段階でカスタマイズ性のレベルを分けて比較します。
- テンプレートのみ
※サービスが用意したテンプレートを選択するのみ - 直感的にカスタマイズ
※テンプレートを、テキスト編集やパターンから選択するなど - コーディング可
※HTMLやCSSなどサイトデザインの元となる言語で記述することをコーディングといいます。コーディングができると細かい部分の修正ができます。
記事執筆現在(2021/02/10)
■STORES
カスタマイズ性 レベル2 直感的にカスタマイズ
サイトからテンプレートを選択し、
テンプレート内で編集やパターン選択します。
■BASE
カスタマイズ性 レベル3 コーディング可
サイトからテンプレートを選択し、
テンプレート内で編集やパターン選択します。
かつ、細かい部分をコーディングでカスタマイズできます。
■Shopify
カスタマイズ性 レベル3 コーディング可
サイトからテンプレートを選択し、
テンプレート内で編集やパターン選択します。
かつ、細かい部分をコーディングでカスタマイズできます。
さらに、BASEよりもサイト自体の動きや機能などより細かいカスタマイズができます。
ECは費用感とカスタマイズなど展開を検討しつつ選定しましょう
まとめです。
- 直近1年のECの売上規模を想定する
- LTVとCACも大事
- EC選びは、費用感、カスタマイズ性
など解説しましたが、
直近のビジネスとしての収支と、
今後の展開まで含めた視野で費用と機能やカスタマイズ性から検討していく
ことをおすすめします。
以上です。
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