クライアント事例として、自サイトでEC機能(eコマース、つまりオンラインショップ)内製したいときのリニューアル検討についての調査と意思決定についての流れを解説します。
Web365とは
Web365は、外部Web担当者として、クライアントのWebサイトの集客力を高める施策を運用代行しています。
今回は、クライアントのサイトをEC機能を実装してリニューアル案件です。当方が企画制作している事例です。
Web365について詳しく知りたい方は「Web365とは」ご覧ください。
この記事で分かることは、
- 自サイトへのEC機能内製化のイメージ
- 内製に切り替えることでの各検討サービスのコスト感
です。
自サイトにEC内製することのメリットは2つ、
- コストメリット(外部サービス手数料分の削減)
- 運用効率(1サイトで完結できる効率性)
です。
コストメリットや運用効率など、費用対効果が確実に計算できるメリットがあります。
事例を通して、詳しく解説してきます。
EC内製化とは
自サイトにEC機能を内製するとは、
自サイト内で、
- 商品を掲載
- 販売・決済機能
- 顧客管理機能
などのオンラインショップの主要機能が実装されることです。
ECサイト運用でよくあるサイト構成
ECサイト運用でよくあるWebサイトの構成としては、
- WEBサイト(コーポレートサイト)
- ECサイト
という2つのサイトを運用している構成がよくあります。
これは、別ドメイン、別管理画面であり、双方リンクが結ばれていることで、顧客導線を設計してます。
ECサイト運用でよくあるサイト構成の事例
ECサイト運用よくあるサイト構成の事例ですと、
- WEBサイト(コーポレートサイト)
CMSは、WordPressなど - ECサイト/外部ECサービス
サービスは、
メイクショップ・カラーミーショップ・BASE・STORES・etc…
です。
外部ECサービスを利用することのメリット
外部ECサービスを利用することのメリットは2つです。
- サイト立ち上げの工数が少ない
ECに必要な機能が全て用意されているので、制作から1時間くらいで販売までの導線は作れたりします。 - サイト自体のメンテナンスコスト
サイトと運用すると、ドメイン、サーバー、ツールの各バージョンなどの更新対応、不具合発生時の対応など自社で対応する必要があります。
外部サービスはこれらが軽減できます。
外部ECサービスを利用することのデメリット
上記の構成例で運用され始めたなかで、やはりデメリットが生じます。
外部ECサービスを利用することのデメリットは2つです。
- コストデメリット(外部サービス手数料分)
- 運用効率(複数サイト運用の非効率性)
です。
これらの課題を解決できる施策がEC機能の自サイト内製化です。
自サイトでEC機能内製の検討例
では、どう内製するか?
先のよくあるサイト構成例から考えると、
- WEBサイト(コーポレートサイト)/ CMSはWordPressなど
- ECサイト/外部ECサービス(メイクショップ・カラーミーショップ・BASE・STORES・Peatix・etc…)
であり、
WEBサイト(コーポレートサイト)/ CMSはWordPress
のをメインに検討してみます。
WordPressサイトのEC内製化
まず、CMSがWordPressで作成されたサイトであれば、
プラグインという機能拡充できるパーツのようなものがあります。
EC機能のプラグインもいくつか用意されているので、これらを活用することで、すぐに自サイトのEC内製化が実装できます。
Webサイト自体をリニューアルしつつ、EC内製もしたい
また、Webサイト自体をリニューアルしつつ、EC内製もしたい場合は、
EC機能が備わっている外部サービスなどを使用してサイト制作するのも一案ではあります。
たとえば、
- メイクショップ
- カラーミーショップ
- BASE
- STORES
であり、最近ですと
Shopify
がおすすめではあります。
イメージですと、EC機能がありつつ、WordPressのようにテーマや機能などカスタマイズ性が豊富な月額サービスです。
外部ECサービスで0ベース制作するデメリット
クライアント事例でも、WEBサイトのEC内製化をメインにリニューアルする。
という目的で、外部ECサービスであるこれらも検討しましたが、大きなデメリットが1つあります。
既存サイトのページ情報の移管ができない(調査時点2020年)
という点です。
これまで既存サイトで作成更新したページによる
- サイトの情報性
- ページによる検索流入
などが損失します。
1は、コピペすれば、移管はできるといえばできます。
しかし、1の対応をしたページは既存とは別ページであるので、2の検索流入が失われます。
つまり、
- 既存サイトのリニューアル
- すでに大量のページがあり
- 検索流入がある状態
なら外部ECサービスへのリニューアルはおすすめしません。
上記に当てはまらない場合は、外部ECサービスへのリニューアルも一案です。
WordPressサイトのEC内製化によるコストメリット事例
クライアント事例で商材や単価は伏せますが、
外部ECサービスで、
- Peatix
- BASE
を利用していました。
WordPressサイトのEC内製化した場合、
- EC機能のプラグイン「Woocommerce」
- 決済をソニーペイメンツ
にした場合のコストメリットが
Peatixから内製に切り替えるとすると、
1決済あたりの費用比率が
11.50%から4.23%になり、
7.27%、コストカットできる試算でした。
BASEから内製に切り替えるとすると、
1決済あたりの費用比率が
7.60%から4.40%になり、
3.20%、コストカットできる試算でした。
事例の場合、単純計算で、EC内製化によるコストメリットは
3.20%~7.27%ほどコストカットできます。
つまり、コストカット分、利益率が高まります。
試算してみてコストメリットがあれば、内製検討はおすすめの施策です。
コスト試算の方法
まず、既存利用の外部サービスの
利用料、つまり、
- 販売手数料
- 月額利用料
- そのほか費用
などを洗い出し、
内製化の
- 販売手数料
- 月額利用料
- そのほか費用
と比較することで試算できます。
当方、Web365は、WEB視点を含めたコスト試算からリニューアル制作のご相談にも対応しますので、お気軽にお問合せください。
以上です。
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