WordPressでホームページを作るには

【解説】WordPressサイトが自動更新でログインできないときの対応一例(WPとEC系プラグインの競合エラー)

投稿日:2020年12月16日 更新日:

WordPressサイトの各バージョンが自動更新され、気づいたらエラーでサイトが見れない、ログインできないときはありませか?

今回は、WordPressのバージョンアップによるエラー対応の方法について一例を挙げてお伝えします。

エラー対応のステップは、3つです。

1.エラー箇所の特定、2.現状バックアップを取得 3.エラー箇所の修正

です。

以降、詳しく解説します。

Web365とは

Web365は、外部Web担当者として、クライアントのWebサイトの集客力を高める施策を運用代行しています。

Web365について詳しく知りたい方は「Web365とは」ご覧ください。

WordPressの自動更新により、EC系プラグインの競合エラーとしたときの解消例

今回事例は、WordPressでECショップを運営しているクライアントのメンテナンス業務の一例です。保守運用業務の詳細を知りたい方は下記をご覧ください。

【事例】Webサイトの保守運用を外注依頼すると何をしてくれるのか?

エラー事例

サイト閲覧による確認できたエラーは2つです。

  1. WordPressの管理画面のログインページでエラー
  2. ユーザーページでEC機能のカート画面でエラー

でした。

次にどこがエラー箇所が特定します。

エラー対応1 エラー箇所の特定

まず、閲覧からどこらへんかをあたりはつけることができました。

今回なら、

  1. WordPressの管理画面のログインページでエラー
  2. ユーザーページでEC機能のカート画面でエラー

でした。

おそらく、EC系のプラグインでなにかしらのエラーが出てると想定してます。

次にエラー箇所の特定のため、エラー文をサイトに表示させます。

一般公開時は、エラー文は表示しない設定にしていることが多いと思うので、まずは、設定ファイル(wp-config.php)の表示非表示の切り替えをします。

エラー文表示対応

wp-config.phpは、WordPressフォルダの直下にあります。

wp-configの場所

このファイル内に、

define('WP_DEBUG', false);

と書かれている箇所を

define('WP_DEBUG', true);

と書き換えます(falseをtrueに)

これで、エラー文を表示することができます。

FTPなどから上書きできないときは、サーバー管理画面から対応

このファイルは、サイトの設定ファイルで重要度が高く、FTPツールからは上書きできない権限設定がされているかもしれません。

その場合は、サーバー管理画面内のファイル編集ツールなどから直接書き換えてください。

エラー文を表示し、エラー箇所の特定

上記でエラー文表示に切り替えたので、エラー文が出ると思います。

今回のエラー箇所の一部抜粋すると、

../woocommerce-for-japan.php on line 36

と文章がでました。

つまり、プラグイン「Japanized For WooCommerce」のファイル、

woocommerce-for-japan.php

on line 36

がエラーです、と表示されました。

今回事例では、

EC機能のプラグイン「Japanized For WooCommerce」がエラーだということが特定できました。

次に、該当ファイルのエラーコードを確認します。

エラーファイルと該当コード文を確認

次に、エラーファイルと該当コード文を確認します。

../woocommerce-for-japan.php on line 36

には、

woocommerce-for-japanのエラー箇所

と記載されています。

この行のコードは、このファイルのバージョンを記載していることが読み取れます。

バージョン(2.2.9)のエラーだという事前の見当がほぼ確実になりました。

今回事例のサイトはWordPressのバージョンを自動更新しています。

おそらく、WordPressのバージョンとプラグイン「Japanized For WooCommerce」の現在のバージョンの競合でエラーが起きたと想定することができます。

次に、プラグイン自体のエラー状況を、提供サイトから確認します。

プラグイン「Japanized For WooCommerce」のページを確認すると、

下記の赤枠部分が今回確認したい箇所と順番です。

  1. バージョン
  2. 最終更新日
  3. サポート

Japanized For WooCommerceのエラー確認箇所

上記を順に確認すると、

バージョン確認

最新バージョンは、2.2.11 です。

エラーファイルのバージョンは、2.2.9 でした。

エラーファイルのバージョンは少し古いことがここで確認できます。

最終更新日確認

最終更新日は、1日前 です。

つまり、1日前、直近でバージョン更新されていることが確認できます。

おそらくエラー対応が目的のバージョン更新だと想定できます。

次に、バージョン更新した箇所も別の場所で解説されているので、そこを確認するのもひとつです。

今回は、サポートページから、直近のエラーとその対応方法の回答が出てると想定して、サポートページを確認します。

サポートページ確認

サポートページには、下記のように、ユーザーの投稿が1日前にされています。

Japanized For WooCommerceのサポートページ

上記から、

  • アップデート後に致命的なエラー
  • 5.6に更新したらエラー
  • 更新後致命的なエラー

とトピックタイトルが確認できます。

ここから、

5.6にアップデートされたことでのエラー

と読み取れます。

5.6とはなにか?

今回のエラーファイルのバージョンは、2.2.9と2.2.11 でしたので、

このプラグインのファイルではない、

他にアップデートされているバージョン箇所は

WordPress

と想定できます。

ここは、普段WordPressの改善やメンテナンス業務でさわっていると、いまの最新バージョンが更新された(5.6)だなとも目星をつけることができます。

ちなみにWordPressの最新バージョンもサイトで確認できます。

よって、今回エラーは

WordPressがバージョン5.6に自動更新されたことで、

プラグイン「Japanized For WooCommerce」のバージョン2.2.9が

競合エラーを起こした。

と特定できました。

さらに、対応方法は、プラグインのバージョン2.2.11にすれば解決できる、と

サポートページから確認できました。

今回事例では、管理画面にログインできないので、プラグインのバージョン更新をどうするか?

サーバーから直接ファイルを上書きします。

エラー対応2 現状バックアップを取得

今回事例では、管理画面にログインできないので、プラグインのバージョン更新をどうするか?

サーバーから直接ファイルを上書きします。

修正前には、かならず、現状のファイル状態を保存しましょう。

修正後に思わぬエラーが出たときに、戻る選択肢を持たせておくことは重要です。

今回事例は、

プラグイン「Japanized For WooCommerce」のフォルダ1式をダウンロードしておきました。

エラー対応3 エラー箇所の修正

今回事例は、

プラグイン「Japanized For WooCommerce」のフォルダ1式をダウンロードし、バックアップはとれたので、最新バージョンへ上書きします。

今回事例ですと、

サポートページにある、右上から最新バージョンがダウンロードできます。

WordPressプラグインのダウンロード場所

ダウンロードボタンをクリックすると、Zipフォルダでダウンロードできるので、右クリックして「すべて展開」で圧縮状態から展開し、使える状態にします。

展開したフォルダの中身は、下記のようになっています。

フォルダ「woocommerce-for-japan」のなかに、

さらにフォルダ「woocommerce-for-japan」があります。

WordPressプラグインのフォルダ場所

フォルダ「woocommerce-for-japan」のなかの、

フォルダ「woocommerce-for-japan」を、

サーバーの各プラグインが格納されている場所に上書きしましょう。

今回事例ですと、

WordPressプラグインフォルダの場所

フォルダ「wp-content」の直下にあるフォルダ「plugins」です。

ここに古いバージョンのプラグイン「Japanized For WooCommerce」である

フォルダ「woocommerce-for-japan」があるので、ファイル名末尾を変更するなどして無効化しておきます。

さきほどダウンロードした最新バージョン(フォルダwoocommerce-for-japan)をアップロードします。

WordPressプラグインのサーバーからアップ1

これで、最新バージョンが読み込まれます。

今回事例では、既存のwoocommerce-for-japanを無効化したので、エラーが解消され、ログイン後、有効化する、の手順になるかと思います。

無事エラーが解消され、管理画面にログインできました。

プラグイン一覧ページを確認すると、

プラグインのバージョン確認箇所

と最新バージョンになっていることを確認することができました。


以上です。


まとめ

エラー対応のステップは、3つです。

1.エラー箇所の特定、2.現状バックアップを取得 3.エラー箇所の修正

です。

保守運用をさらに知りたい方は下記記事をご覧ください。

【解説】WordPressサイトの各バージョンアップをする前に知っておくべきこと

【完全網羅】Word Pressの保守運用・セキュリティ59の対策一覧






Web制作+Webマーケティングの個別講座開講中

Web365はWeb担当者のスキルセットである
サイトを変更する「提案力」と「技術力」について個別指導しております


・Webで集客するための「考え方」を知りたい方
・サイトの制作改善のセオリーを知りたい方
・自身のサイトでケーススタディをしたい方
・サイトの制作改善の「技術的なスキル」を習得したい方
・分析から改善運用まで自身でしたい方
・Googleアナリティクスの設定、分析から改善施策の立案、レポート作成まで自身でしたい方

どうぞWeb365の「Webサイト制作、Webマーケティングの知識スキル習得するためのオーダーメイド個別講座」をご覧ください。






外注のWeb担当者として「制作」と「マーケティング」で単発/継続でサポートします。

Web365は貴社のWeb担当者として、制作改善運用をワンストップサポートしています

・成果にこだわるサイト制作改善をお望みの方
・自社にとって最適なweb制作会社、コンサル会社がいないとお困りの方
・分析から改善運用まで一括で依頼したい方


是非Web365までご相談ください。

【パートナー募集】
Web制作、Webコンサル、広告代理店、フリーランスの方々へのWeb改善プランの提供

Web365は同業他社/フリーランスの方々にも当方のWeb改善プランを提供し、クライアントサイトの改善プランのサポートや社内担当者へのレクチャーをサポートしています

・クライアントへのWebマーケティング、Web改善のプラン検討している方
・社内のWebマーケティングのリテラシーを高めたい方
・分析から改善運用まで一括でサポート依頼したい方

Web365は同業他社/フリーランスの方々にも当方のWeb改善プランを提供し、クライアントサイトの改善プランのサポートや社内担当者へのレクチャーをサポートしています

・クライアントへのWebマーケティング提案がしたいプラン作成をサポート
・クライアントへのWeb改善プラン実行のディレクションサポート
・社内のGoogleアナリティクスなどのレクチャー
・クライアントへのサイト分析から改善運用企画のアドバイザリーサポート
・Web系フリーランスへのWeb改善プランの提案企画書の作成サポート
・クライアントへのWeb広告運用代行
・クライアントへの計測ツール設定代行(Googleアナリティクス、eコマース、ヒートマップClarityなど)


まずは、お気軽にMTGでれきばと思いますので、Web365までご相談ください。

WordPressでホームページを作るには

執筆者:

関連記事

WEBサイトのコンテンツを効率的に作る方法「動画コンテンツをテキストコンテンツに転用する」

Webサイトの大事な役割であり、運用が大変なものが、「コンテンツ作成」です。 自身のサイトのコンセプトに適うコンテンツを新規で作成し、改善更新することはサイト運用でとても重要です。 しかし、重要なのは …

文字起こしは音声データを口頭でGoogleドキュメントに音声入力するがなんだかんだ一番かもです

文字起こしは音声データを口頭でGoogleドキュメントに音声入力するがなんだかんだ一番かもです。 クライアントさんの話を聞き書きし、記事化する業務をしています。 その際に、音声データを文字起こしする必 …

SEO対策の記事を無料ツールを使って4ステップでつくる方法

SEOを意識したサイト作りをする際に、ページや記事を作成する必要があります。Googleなどの無料ツールを活用しながらSEOに合った記事構成案までつくる方法を解説します。 ※メモ書きです。後日詳細を追 …

WordPressで「更新を失敗しました」と出たときの対応方法

WordPressの編集時に更新を押すと、「更新を失敗しました」と出たときの対応方法について解説します。 対応方法は検索すると色々出てきますが、主要な原因では、 WordPress新エディタ「Gute …

【解説】Webサイトリニューアルを新規業者に見積もりする際の流れ

【5分で読めます】 Webサイトをリニューアルしたいという回答事例として、見積もり提案をどうつくるのか?流れから概算まで紹介します。 サンプルの見積もりシートも共有しておりますので、ご覧ください。 W …

【解説】EC機能内製化の検討例と7.27%のコストカット試算事例

クライアント事例として、自サイトでEC機能(eコマース、つまりオンラインショップ)内製したいときのリニューアル検討についての調査と意思決定についての流れを解説します。 Web365とは Web365は …

【解説】XサーバーのWordPressをSSL化する手順

【解説】XサーバーのWordPressをSSL化する手順を解説します。 クライアントサイトで対応例です。 Web365とは Web365は、外部Web担当者として、クライアントのWebサイトの集客力を …