Webサイトの改善で、ユーザーの閲覧具合をみて、改善をはかりたいとき、「ヒートマップ」での分析はひとつの選択肢です。
今回は、ヒートマップでWebサイト改善、1ヶ月で有効熟読率が4.5倍向上した分析と改善方法を解説します。
Web365とは
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新しいWebサービスツールを導入するときの進め方と17のチェックリスト
この記事でわかること
ヒートマップ分析とは
ヒートマップ分析とは、ユーザーの閲覧具合を分析する手法です。
今回利用させていただいたサービスでは、下記の3つの指標を用いて分析します。
- アテンション
(熟読具合、クリックなどのアクション具合) - スクロール
ページをどのくらいスクロールしているか - クリック
などを率で計測して、ユーザーの興味関心にとってページの良い点、悪い点を把握することができます。
メリット
ユーザー視点、数値による客観的なページの分析改善ができる
があります。
事例、ヒートマップツールを1ヶ月運用した分析改善
今回、ヒートマップツール「ミエルカ」を採用し、1ヶ月ほどの計測期間で、分析と改善をはかりました。
「ミエルカ」は
- 1週間トライアル(有料範囲までさわれます)
- トライアル終了後、無料枠は継続利用できます
今回は、無料枠の範囲で計測分析改善の事例です。
下記は、実際のページのヒートマップされたビジュアルのサンプルです。
有効熟読率と各ヒートマップの解説
有効熟読率について
上記画像の左上に「有効熟読率」が計測されています。ここでは2.96%(例、10/28-11/4の期間)。
この数値を、期間ごと週次ペースでどうあげるかを事例にします。
各ヒートマップの解説
画像、再掲、各ヒートマップの解説です。
- アテンションヒートマップ
各セクションごとに数値が表示されます。
解説:
スクロールをとめている時間を熟読、そのほかクリック率をアクションとし、総合的なアテンション率を計測) - スクロールヒートマップ
ページをどのくらいスクロールしているか
解説:
ページ最上部は当然100%、そこから次のセクションで67%がスクロールしている場合、23%は離脱(サイトもしくはページを離脱)
つまり、著しく離脱するセクションの改善をはかる - クリックヒートマップ
どこがクリックされているか
解説:
ファーストビューの問い合わせボタンをクリックされたい場合、本当にクリックされているか、クリックされている具合でニーズが判断できる
ヒートマップ運用の分析改善の時系列
時系列は下記です。
- 導入から2週目:計測(改善できそうな箇所を特定する)
- 2週目 :特定した改善箇所を修正
- 4週目終了 :計測(改善箇所の数値を注視)
Webサイトの分析改善のセオリー
分析改善のセオリーとしては、
- 既存の数値を計測する
- 比較できるよう複数の数値を集計する
- 他に比べ、数値が低い点を見つける
- 改善点を検討する
- 実装する
- 改善後の数値と改善前の数値を比較する
- 改善後が高まっていれば成功、
- それ以外なら別の改善案を再度試す
といった具合です。
ヒートマップ導入から2週目、計測
今回、当サイトのトップページを事例に、
期間別に計測したデータをトップページの画像と合わせて解説していきます。
ヒートマップ導入から2週目、まずは計測です。
当時のトップページの最上部から2番めのセクションの画像です。
余談ですが、サイト構成の意図を解説します。
- ファーストビュー
(サイトの端的なアクションボタンしてほしい) - 次のセクションは課題感の提示
(当サービスが解決できる課題を提示)
です。
なぜこのようなサイト構成なのか、ページの目的で変わりますが、サイト構成の考え方を解説した記事も合わせてご覧ください。
【簡単】商材ページ、13のポイントを意識して簡単につくる方法
確認、トップページの計測全期間の「有効熟読率」データ
次に、トップページの計測全期間の「有効熟読率」データです。
結論、有効熟読率が1.74%から7.94%に向上してます。
次に、トップページの計測全期間の「スクロール」「アテンション」データです。
ページの各セクションを横軸にして、「スクロール」「アテンション」別に数値を集計しています。
スクロール、アテンションの各行ごとに、数値の昇順でカラースケール表示しています。
色付けすることで、セクションの関心度が確認、比較できます。
ヒートマップ導入、2週目、改善箇所を修正
既存ページの数値把握、集計ができたら、改善箇所を特定し、修正します。
今回特定したのは、下記画像の青枠、
ファーストビュー/課題提示のセクションと、実績セクションのあいだあたりです。
ページイメージですと、下記画像、赤枠です。
上記、赤枠の箇所で数値が低い、つまりボトムなので、改善をはかります。
この場合の、ページの改善セオリーは、
- 読みやすく
- 分かりやすく
です。
他にも、サイト改善の考え方を解説した記事も合わせてご覧ください。
今回は、テキストの情報を、「読みやすく、分かりやすく」したいので、ビジュアルを足して、改善しました。
ページイメージですと、下記画像、赤枠です。
この改善で経過をみていきます。
ヒートマップ導入、4週目終了
下記青枠、改善箇所の数値経過です(再掲)
10月15日に改善しています。
改善後、「スクロール」の数値に向上が見られます。
最終週も「アテンション」の数値が向上していますが、次週(11月初週)も含めて、トレンドで見ていきたいので、参考にとどめ、全体的にポジティブな反応があったくらいでみておきます。
次に、有効熟読率の数値です。(再掲)
結論、有効熟読率が1.74%から7.94%に向上してます。
各週ずつの数値変化もみていくと、
- 1週目:1.74%
- 2週目:2.38%(前週から1.36倍)←ここで改善
- 3週目:5.90%(前週から2.47倍)
- 4週目:7.94%(前週から1.34倍)
前週比較すると、
改善後の2週目から3週目が2.47倍と大きな変化が見られます。
改善修正が成功と判断していいでしょう。
まとめ
分析改善のセオリーとしては、
- 既存の数値を計測する
- 比較できるよう複数の数値を集計する
- 他に比べ、数値が低い点を見つける
- 改善点を検討する
- 実装する
- 改善後の数値と改善前の数値を比較する
- 改善後が高まっていれば成功、
- それ以外なら別の改善案を再度試す
ヒートマップ分析改善は、
- 「スクロール」と「アテンション」の数値をチェック
- 各セクションの数値を比較し、改善を特定する
分析改善の時系列は、
計測、改善、計測ですすめる
- 計測(改善できそうな箇所を特定する)
- 特定した改善箇所を修正
- 計測(改善箇所の数値を注視)
以上です。
ご活用ください。
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