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小規模なWebサービス開発でエンジニア採用(1.2名)したいときの進め方と8のチェックリスト

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プログラミング言語

中小企業が小規模なWebサービスを開発する際、エンジニア採用するときの進め方について解説します。

クライアントさんがWebサービスを開発検討されている場合の相談や進行を担当することがあります。

その際、エンジニア採用をする前の自社内で考えておきたいことと進め方を事例とチェックリスト形式で解説します。 

Webエンジニア採用検討:事例 小規模サービス

たとえば、B2Bでエンドユーザー限定で利用してもらう1,2名のチームで開発する自社Webサービス、という事例で考えてみたいと思います。

手始めに、「Webエンジニア 採用」と検索すると、紹介会社が多数出てきます。

紹介会社からのエンジニア採用の流れ

紹介会社からのエンジニア採用の流れは、
  1. 紹介会社を呼び、
  2. どんな開発案件で、
  3. どんな条件のエンジニアを求めているのかのヒアリングにより、
  4. 提案をうけ、
  5. 検討する
という流れが一般的だと思います。
そこで、紹介会社からの提案に想定を回答が出ることがあります。
たとえば採用人数やその費用感です。
その前に、Webサービスの開発について少し解説します。

Webサービスの開発

WEBサービスの開発には大きく2つあり、フロントエンドとバックエンド(サーバーサイド)があります。
フロントエンドは、ユーザーが見るサイト画面上の表示についての実装です。
フロントエンドエンジニアは、この部分に強いエンジニアです。
バックエンド(サーバーサイド)はおもに情報をデータベースにCreate(生成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)の4つの基本動作であるCRUD(クラッド)の実装です。
サーバーサイドエンジニアは、この部分に強いエンジニアです。
フロントとバックエンド(サーバーサイド)の2つが実装されることで、ユーザーとデータベースで情報のやりとり、編集を行うことができます。
ざっくりした解説ですが、この構成をWebサービスといいます。
ちなみに「Webサイト」とはこの情報のやりとりがなく、Webページの閲覧を主としたものとなります。

エンジニアの人件費について

今回のケースの小規模開発であれば、フロントエンドとバックエンドのエンジニアを採用する2名体制が十分条件です。
また、フロントエンドとバックエンドの両方ができるフルスタックエンジニアという人材もいます。この場合、1名でも十分かもしれません。
紹介会社よりエンジニア人材を紹介されたときに、紹介人数と、どんなエンジニアを採用するかで費用感が変わります。
ここでまず考えないといけないのは、Webサービスの完成イメージの解像度をあげることです。

Webサービスの完成イメージの解像度をあげる事前準備が大事

画面デザイン、導線設計、どんな処理をしたいか、の「要件定義」を自社側で固めることが重要です。
プログラミング言語や作り方は色々あるのですが、要件定義はひとつしかないためです。
要件定義というと堅く、細かいものをイメージしてしまうかもしれませんが、イメージが共有できるものというレベル感で良いです。

デザインも手書きのラフでも良いと思います。

「モック」という実際のWebページのように、デザインと動きだけ見せる状態のものがあるのですが、AdobeのXDというソフトなどでイラレ感覚で簡易作成できます。

完成イメージの解像度を出来るだけ高くしていくと、その後の人材選定が効率的です。

Webサービスの存在価値についてから深堀りしていくと、より良い開発ができると思います。

前回記事の新しいWebツールを導入するにあたった考え方とチェックリストなどの項目も活用していくと存在価値が明確にできると思います。

Webサービスの存在価値を深堀りするチェックリスト

Webサービス概要

  1. Webサービスの役割
  2. 課題
  3. 解決
  4. 競合優位
  5. メリット
  6. デメリット
  7. ユーザーが活用するシナリオ
  8. 運営リソースは「予算」や「時間」「人的稼働」がどのくらいあるか
    (サーバー代や人件費の金銭の他、エンジニアの引き継ぎなど時間リソースなど諸々)
上記概要チェックリストのように、開発についての「目的」、「達成目標」「条件」などを社内で固める「要件定義」をしてから進めると効率的です。

事例の場合の、Webエンジニアの採用の一案

先述の、

今回のケースの小規模開発であれば、フロントエンドとバックエンドのエンジニアを採用する2名体制が十分条件です。

また、フロントエンドとバックエンドの両方ができるフルスタックエンジニアという人材もいます。この場合、1名でも十分かもしれません。

たとえば、

紹介会社よりエンジニア人材を、フルスタックエンジニアとフロントエンジニアの2名で紹介された場合に対し、費用感が想定を上回った場合、どうするか。

事前準備した要件定義の例が、

  • B2Bの限定されたWebサービス
  • デザイン性がそこまで求められていない
  • フロント専門でなくてもフルスタックエンジニアでもフロント部分の質は担保できる可能性が高い
  • フルスタックエンジニアの進捗具合によって、人手を増やす
  • フロントエンジニア採用は別途検討

から考えると、一案としては、

  1. デザインを含むラフなモック叩きを作成
    (必要ならWebデザイナーなどに依頼)
  2. Webサービスのキモであるバックエンドの開発ができるフルスタックエンジニアを採用
  3. まずはバックエンドの作業優先ですすめる
  4. フロントエンドの作業の進捗具合みて必要なら別途フロントエンジニアを探す
とすることで、フルスタックエンジニアの費用でまずは開発を進めることができます。

まとめ

事前の完成イメージの解像度をあげることが重要ですが、そのイメージを作りこむのが大変なんだと思う方もいるかと思います。

その場合は、上記事例でいうと、フルスタックエンジニアに構想から参加してもらうなども良いでしょう。

その場合、ビジネスサイドの理解やコミュニケーションの相性などプロジェクトマネージャーやディレクターの実務経験などがある方が良いかと思います。

以上です。ご活用ください。

上記のように、Web担当として、Webサービス開発の進行も担当しております。

自社のWebまわりを全般的に改善はかりたいけれど担当がいない場合はお気軽にご相談ください。

 






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